星野廉の日記

うつせみのあなたに

そう、そる、それる

そう、そらす、たがう

 見えないものに沿う、添う。
 見えないものから身を反らす、逸らす。

 見えないものに合わせる。
 見えないものにたがう、違う。
 見えないものから外れる。
 見えないものからずれる。

 見えなくて、それなくて、ぶれなくて、あやまらないものに、そう。
 見えなくて、それなくて、ぶれなくて、あやまらないものから、それる。

 そうそれるがたがう、そうそれるがたがいちがいにやってくる。
 ちがうたがう、たがいちがい。


あやまる、あやめる

 それない、ぶれない、あやまらないものに身をゆだね、導かれる。
 見えなくて、それなくて、ぶれなくて、あやまらないものを目指す。

 あやまるものはあやまらない。
 あやまるものはあやまる。
 あやまらないものがあやまる。
 あやまらないものがあやまらない。

 あやまる、あやまち。
 あやまる、あやまり。

 あやめる、あやまる。
 あやまる、あやめる。

 あやめる、あやめ。

 あやめ。
 菖蒲、文目、綾目、Iris sanguinea、漢女。

 あやめて、あやまる。
 あやまって、あやめる。
 あやまって、あやまる。

 あやまって済む問題。
 あやめて済む問題。

 あやめとかきつばたとしょうぶをあやまる。
 あやめばしで、みをあやまる。ごめんなさい。
 あやめばしはあやめた橋。諸説あり。

 あやめ亭は落ちついたお店です。
 あじさい亭もすごく美味しかったです。最高でした。

 あやまらないそうり。
 あやまらない、あいむそうり。
 あいむそうりと言わないそうり。
 あいむそうりと言わないあいむそうり。(早口言葉)

 あやめてもあやまってもあやまらないみちびくひと。
 あやまりをみとめないみちびくひと。
 つじつまあわせにちみちをあげるみちびくひと。(早口言葉)


決める、決まる

 おのれの筋書きがいちばんたいせつなみちびき手。

 決める、決まる、選ぶ、決める、決まる
 選んだ人が決める、決めた人が決める

 選んだ人にすべてを委ねる、あやめることまで委ねる。

 決めた決まりは正しい
 正しいと決めれば正しい

 あやめてもあやまってもあやまらないみちびくひと。
 あやまりをみとめないみちびくひと。
 つじつまあわせにちみちをあげるみちびくひと。(早口言葉) 

 だれもとめられない。
 あやめることを委ねられた人には逆らえない。
 見えないものに沿っているから、誰も何も言えない。

 見えないものが正しいとされている。
 正しいと決められた。
 正しいと決まった。

 決まりには逆らわない、逆らえない。
 決まりがいちばん偉い。

 決まりにひれ伏す。
 決まりを崇める。

 決まりのためにあやまる。
 決まりのためにあやめる。

 決まりがきわまる。
 きわまって泣き出しそう。


それない、ぶれない、あやまらない

 それない、ぶれない、あやまらないものを決める。
 決めたものは正しい。正しいものは、もう正せない。
 それない、ぶれない、あやまらないものに身をゆだね、導かれる。

 だれもとめられない。
 あやめることを委ねられた人には逆らえない。
 見えないものに沿っているから、誰も何も言えない。

 それない、ぶれない、あやまらないものが、それない、ぶれない、あやまらないようにしろ、と命じる。
 一糸乱れず従う。一糸乱れず忖度。あやめられるのが怖いから忖度。
 忖度は独裁の完成形。命令しなくても従ってくれる。オートメーション化された独裁。独裁の自動化。
 だれもが、それない、ぶれない、あやまらないものになる。

 それない、ぶれない、あやまらないものには誰も勝てない。
 それない、ぶれない、あやまらないものは人の上に立つ。
 それない、ぶれない、あやまらないものは見えない。
 見えないものが人の上に立つ。

 それない、ぶれない、あやまらないものは、それて、ぶれて、あやまるもの中にある。
 見えないものは、見えるものの中にある。

 掛けても掛けてもとまらない。夢の中の駆けると同じで、駆けても駆けても前に進まない。えんえんと続きそうな足踏み。言葉の輪は回りつづける。

 繰る繰る回る歯車はとまらない、とめられない。

 とまらないのは私みたいです。ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます。