星野廉の日記

うつせみのあなたに

間違う、違う、違い

ちがう、たがう、ことなる

 間違う、まちがう、間違い、まちがい
 ちがう、違う
 違い、ちがい
 たがう、ちがう、違う
 たがい、違い、互い

 差異、違和感、異和感、相違、相異
 違うと異なるの違い。
 異なる、ことなる。事成るや事馴るとは異なるみたい。

 見間違う、見間違える、見違える、見誤る、見外す、見落とす、見損なう。どれがも見るという行為にともなう。
 見るにはこれだけのものが入っている。
 見るには見えないや見ないも入っている。見る見えるは努力目標。

 何かに別の何かを意識的に見る。絵や写真や映画やデジタル映像のような人工的な「影」がそうだ。人工の影には意味が仕組んであるから、その意味を汲んでやる。要するにやらせであり演出、つまり「〇〇ごっこ」の「ごっこ」。

 何かに別の何かを無意識に見てしまう。水面に映った影や、地面や壁に映った影、目に映った像がそうだ。自然の影には意味やメッセージはないから、ありもしない意味やメッセージをでっちあげる。何を見てしまうのかは人ぞれぞれで確認も検証もできない。何々を見たという証言があるだけ。

 見えないものを見る、見てしまう。見落とすの真逆とも言えますが、よく見ているというわけではなく、むしろよく見ていないから、見えないものを見てしまうようです。(※このことについては、後ほど「練習問題」があります。)


掛ける、転じる、訛る

 言葉を掛ける、掛け詞。わざと間違える。わざと揺れる。わざと逸れる。

 言葉の同音や音の類似、文字の形の類似、言葉が喚起するイメージを掛けることで、別個のもの同士が一瞬だけつながる。掛け詞。駄洒落。比喩。イメージの比喩。連想。  
 訛る、訛り、活用、変わる、変える、方言、誤用、慣習、転じる、「転じて」
 言葉は決まりではなく慣習の集まり。訛ることで言葉は変わる。生きているから変わる。言葉を変えないようにすることは、言葉を殺すこと。

 言葉はあやまるというよりも、それてかわる。それずにはかわれない。

 

それる、はずれる

 それる、そらす、はずれる、はずす、ずれる、ずる
 外れる
 当たる、外れる、当たり外れ
 合う、正しい、間違いない
 しくじる、失敗
 まげる、曲げる、曲解、誤解、曲者、くせもの、食わせもの、癖がある、ここにこう曲がったところがあるでしょ、ここが本物と違うのよ

 誤る、あやまる、誤り、あやまり、過ち、あやまち、
 誤りを謝る。誤りを詫びる。
 謝る、あやまる、謝り、あやまり。

 合う、合っている、正しい、
 正しい、正す、修正、訂正、改正
 本物、偽物・贋物、偽者、模造品
 真偽、正誤

 つまんないですね。ぜんぜんわくわくしません。


似せもの、似たもの、似せたもの

 似ている、にせもの、似せたもの、似たもの、似ているもの、似通っている、似ているけど違う、そっくりだけど違う、似ているけど同じではない

 似せものと似たものと似せたものを区別できますか?

 三者はたしかに似ていますが、文字を文字どおりに取ると区別できます。意味を取ったり、書いてないことを見たり読んだりすると区別できません。日本語を知らない人のほうが区別できそうです。

 似せもの、似たもの、似せたもの。「た」と「せ」の有無が違います。有無を言わせず、失礼しました。これがさきほど予告した「練習問題」でした。

 冗談はさておき(半分は本気です)、人は何かに別の何かを無意識に見てしまうのです。いまの場合には、言葉の綾に、人はありもしない意味やメッセージを無意識に見てしまうという例でした。意味やメッセージがないものを見るのは至難の業なのです。つい見てしまうのです。

 偽物の偽物、本当の偽物、本当の本物、真の本物、真の偽物、本物よりも質のいい偽物、本物よりもよくできた模造品、複製、複製の複製、コピーのコピー

 嘘、虚偽、偽り、いつわる、偽る、詐る
 かたる、騙る、語る、語り、騙り、騙す、だます、だまかす、詐欺、詐偽、あざむく、欺く、まどわす、惑わす、まどう、惑う、戸惑う

 同じ、同一、同一は唯一、同一はたった一つしかないもの
 似ている、激似、酷似、そっくり

 似ているは印象だから検証できません。同じは精密な計器を使って測定すれば検証できます。ヒトの知覚に頼っては検証できないということです。ヒトにとって「同じ」は努力目標なのでしょう。「見る・見える」と同じです。

 あら、「同じ」って言ってしまいました。目標に向かって努力します。精進します。

 同一は世界とか宇宙にたった一つしかないもの、そっくりは似ているを活用して強めたものでしょうか。おこを活用して激おこぷんぷん丸にするのと同じなのかもしれません。景気づけなのしょう。たしかに「同一」と「そっくり」には最上級っぽい勢いを感じます。「っぽい」のです。