星野廉の日記

うつせみのあなたに

遅れる

世界(言葉)は「世界」(現実)に遅れる。

 「世界」(現実)は世界(言葉)に遅れる。

 「世界」(現実)が世界(言葉)に先立つというのはありふれたお話。

 世界(言葉)が「世界」(現実)の前にあるというのは昔からあるお話。

 小さなこどもに、世界(言葉)が「世界」(現実)だと言っても、きょとんとするだけ。

 小さなこどもは、世界(言葉)の中に生き、「世界」(現実)の生きているだけ。

 括弧を付けても、世界は世界。

 格好を付けても、「世界」は「世界」。

 小さなこどもは名前という魔法の中で生きている。

 大きなおとなは名前という魔法の中でてんてこ舞いしている。

 みんなが何となくてんてこ舞いしている。

 てんてこ舞いの空回り。

 世界(言葉)は「世界」(現実)に遅れる。

 いつも遅刻。

 「世界」(現実)は世界(言葉)に遅れる。

 いつも渋滞。

 何となく遅滞。

 何となく痴態。